飲食店内装

飲食店の内装をどうするか考えた際に、他店との差別化を図りたいですし、せっかく開業するのだから、自分の思う様な店作りをしたいですよね。ただし、その思いでいっぱいになりすぎるあまり、お客様から見ると「自己満足」と捉えられてしまうことも。ここでは、具体的な事例を見ていきましょう。

失敗しない内装作りの為に

新しく開業する方や売上をあげたい方の為に

今記事をご覧になっている方は、「新しくお店を開業したい」「お店の売上をあげたい」と考えていたり、内装をどうしようかと考えたりしていると思います。また、漠然と、「お店のコンセプトを決めて失敗をしたくない」「内装費にいくらぐらいかけたらいいのかわからない」など、様々な思いがあると思います。

お店を開業するにあたり、内装費以外にもいろいろとお金はかかります。予算をいくらぐらいで設定したらいいのかという事も、併せてご紹介します。

内装費の相場感

内装費にかける値段は、お願いする業者さんや、坪数、コンセプトによって変わってきます。かける値段の相場として、「掛けたお金は3年以内に回収するのがいい」と言われています。

また坪数で考えると、1坪20万円ぐらいの内装費が相場だと言われています。物件が見つかったら、坪数から平均的な内装費の予算を算出して、「ここはコストダウンしたい」「ここにはお金をかけたいと」と内装をイメージしながら考えると、スムーズに考えられますよ。

例えば20坪の物件が見つかれば、20万×20坪で400万円くらいの内装費が相場だという事ですね。3年=36ヶ月で割ると、月に内装費の償却として、12万円くらいを返していければ、3年で物件代のもとは取れます。

その為、あまりにも内装費にこだわりすぎると、その後の経営がしにくくなる場合もあるので、注意が必要です。具体的に考えて行く場合には、あらかじめ内装にいくらかけるのかを考えましょう。

予算に合うコンセプト作り

飲食店予算

お店のコンセプトは大きく1つ、分けると3つぐらいがいい

人の記憶は、意識しない状態だと、一度に3つ以上の事は覚えられないと言われています。そのため、お店のコンセプトは覚えやすいほうが、他のお店との差別化が図れますし、新規集客の打出しがしやすいです。

また、お店の知名度を上げるための販売促進方法は、「常連客からの口コミ」が効果的と言われています。
しかし、3つ以上のコンセプトを持つお店は、アピールポイントが伝わりづらいですし、紹介する時に何を強調するのがよいのか迷ってしまいます。お店のコンセプトは大きい目玉となるものを1つ、そこから分けて3つくらいを、オススメします。

せっかくお店をオープンするからといって、「自分の好きな、あれやこれを全部表現したお店にしよう」とするのは、残念ながら周りからは「自己満足のお店」に見えてしまうのです。

コンセプトがまとまっている例、まとまっていない例

例えば、「南国が好きなので、南国風居酒屋を作ろう」と考え、沖縄っぽくシーサーの置物を入れ、ダイビングの写真や、サーフボードを飾ったり、青い壁に竹材を多く使用した内装にすると、お客様の印象に残りやすくなりますね。

同じく「南国が好きだから、間仕切りに蓄財を多く入れよう。それに寒い国も好きだから、レンガ作りの壁にして、バイクも好きだからバイクの写真を貼って、タイヤを使った椅子とテーブルを置き、家具はアジアン風にして」と自分の好きなものでいっぱいのお店を作ったとしたら・・・来店したお客様は一貫性のない様子に混乱しますし、「落ち着かないお店だ」と思うかもしれません。

極端な例でしたが、このような事にならないように、お店として伝えたいコンセプトは絞る事をオススメします。

実例の紹介

過去に取材したお店で、オーナーさんが「失敗したな」と言っていた失敗例があります。

その店内は高級感のある和風で、イタリアンの料理を出されているお店がありました。
入った時は、店内が凄く綺麗で、床は木目調の、ヒノキの様な立派な柱がある、素敵なお店だなと言う印象でした。営業時間外だったので、キッチンまでご挨拶に行くと、キッチンの中は簡素な感じでした。

内装は高級感のあるこだわりを出されているお店だけあってさすがだと思いましたし、キッチンにもこだわりがあって簡素な雰囲気を出されているんだな感じました。
オーナーさんとお話しすると、「本当はキッチンも、もっと機材を入れて便利にしようと思ったが、内装にお金を掛け過ぎたので、欲しいものは後回しにしてしまった」という事でした。

さらに「料理を作る上でも、作業スペースが少ない等、やりにくい部分があるので、最初から揃えている方が良かった。ゆくゆくは揃えていきたい」と言っていました。
内装は素敵な雰囲気でしたが、内装費にお金を掛け過ぎて厨房に回す費用が減ってしまうのは、なるべく避けたいですね。

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