業務用ガスコンロは、家庭用とは違う点がいくつもあります。
やはりその大きな違いは火力ですが、安全装置の有無にも違いがありますので、チェックしてみましょう。
家庭用ガスコンロの特徴って?
業務用ガスコンロは、基本的には大火力の2口ガスコンロが一般的です。
家庭用ガスコンロの場合は、コンロ1口あたり、4,000キロカロリー程度の火力です。
家庭用も2口が一般的ですが、2口ともが4,000キロカロリーの火力がタイプはありません。どちらかは火力が弱く設定されています。
3口のコンロの場合、手前の2つは火力が強く、もう一つは火力がかなり弱くなっています。
このような火力が弱いコンロの場合には、飲食店で使用するには不便なものです。
和食であればまだ良いのですが、強い火力が必要になる中華料理を作る場合には、火力の強さは必須条件です。
業務用ガスコンロは火力の強さが魅力!
業務用ガスコンロは、コンロ1つが12,000キロカロリー程度あります。
家庭用と比較すると、3倍も強いことが分かります。
そのため、飲食店などで火力が強い業務用ガスコンロを使えば、効率よく料理を仕上げることができます。
業務用ガスコンロは2口が大半
ただし、業務用ガスコンロでも3口コンロの場合は、壁に近い方のコンロは4,000キロカロリーと、火力は低めになっています。
すべてのコンロの火力を12,000キロカロリーにすると、壁が焼けてしまったり、火事のリスクが高くなってしまうからです。
そのため、プロ仕様の場合は3口はほとんどなく、大半が2口コンロになっています。
家庭で業務用ガスコンロを使うのはリスクがある
家庭で業務用ガスコンロを使用する場合には、火力が強いこともありリスクが伴います。
業務用ガス厨房機器には、立消え安全装置がついていないことも少なくありません。
立消え安全装置とは、ふきこぼれなどによって火が消えた時にガスを遮断してくれる装置です。
家庭用の場合は立消え安全装置、調理油過熱防止装置(鍋底の温度が250℃以上になると自動消火する機能)付きコンロが一般的です。
油火災などを防止するために、立消え安全装置だけではなく調理油過熱防止装置がついているものが多いですが、業務用の場合にはついていません。
業務用の場合はそもそも火力が高いですので、自動的に消化する装置はついていないのです。
家庭用ガスコンロを業務用として使える?
先述したように、家庭用ガスコンロには安全装置がついています。
そのため、家庭用ガスコンロを業務用として使用をするのは、全く問題ありません。
家庭用ガスコンロを業務用として使用する場合には、冒頭で申し上げたように、火力の点においてデメリットがあります。
火力が弱いので調理に時間がかかったり、火力が強いからこそ作れるプロの味を出しにくくなります。
そのため、できるだけクオリティを高く、そして美味しい料理が提供するには、業務用を使用すべきです。
ただし、煮込み料理などの場合には、家庭用ガスコンロでも十分に事足りることがあります。
煮込み料理は、短時間に強い火力で調理する必要はありません。
むしろ、長い時間弱火や中火で煮込むので、家庭用ガスコンロで全く問題ないです。
ただし、煮込み料理とはいっても、大きな鍋で大量の食材を使用するのであれば、やはりある程度の火力が必要になります。
そのため、どのような料理を作るのか、どのような規模の調理をするのか、といった点から業務用と家庭用のどちらを使用するのか、考えるようにしましょう。
どれだけ良いガスコンロを使用したとしても、それが料理の内容や規模に合っていなければ意味がありません。
料理の内容と規模をよく考慮すれば、より効率的な調理に繋がります。
是非参考にしてみてください。
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